写真は2018年に作ったガレージキット・相馬の古内裏です。この作品も当時できる限りの完璧を求めて作りました。
キットと完成品はこちらで販売中です。
完璧ってかっこいい
完璧を表現に生かしている作品として映画の“2001年宇宙の旅”があります。私は映画に詳しくないのですが年に150本くらい映画に限らず映像作品を観ています。そこで2001年宇宙の旅を観た時に感じたのは「なんて緊張感の映像なんだ。最高にかっこいい!疲れた。」でした。映像の一コマ一コマに気配りが込められていて、その一つ一つを言語化出来ませんが体験として受け止めるのに精一杯で疲れたのです。
今も名作として評価されるのは完璧であることを観客に与える効果として徹底して実行したからだと思います。
完璧じゃなくてもかっこいい
完璧の基準をどこに置くかで変わりますが、世の中にある完璧じゃないけどかっこいいものは多くあります。人の顔とか。左右対称と言われる人でも完璧に左右対称ではなかったりします。
友人に聞いた話でジュエリーを作る際に六角形の網目模様を機械で完璧に掘ると美しく見えないそうです。だから敢えて完璧を崩したデータを作って機械で仕上げるそうです。敢えて崩すことで美しさが生まれる事の事例で面白いなと思いました。
心地よさと完璧は離れている
今までのことを考えると完璧と日常使いの心地よさは遠い所にあるんじゃないかと思いました。
精度の高い町工場の仕事とゆるキャラぐらい離れています。
完璧主義の罠
完璧繋がりで作品作りにおいての完璧主義についても考えてみました。
得られる効果を期待して完璧を求めることは良いと思います。ですが、完璧に物事を進める過程自体が目的になっている時はこのままで良いのか考える必要が有るなと思いました。
私自身に言い聞かせたい内容になりました。
たまに我に返って自分が完璧になること自体を目的にしていないか確認することが必要ですね。
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特に初心者の方には完璧に作ろうなどと思わずに単純に作る事を楽しんで頂きたいと思っています。完璧に仕上げようとして完成しない事がよく有りますがどなたでも完成出来るようにサポート致しますので安心してご参加ください。